島根県のとある町で行われている、その土地の文化的記憶を呼び起こす新しいお祭り「夢牛(ゆめうし)祭り」。
このお祭りを盛り上げるために誕生したのが、今回ご紹介する「マイ・ミノタウロスお面」です!
一体なぜ牛のお祭りで、そしてなぜミノタウロスなのでしょうか?
私自身もマイ・ミノタウロスお面を作って、このキットを考えた内村さんに、その熱い想いや知られざる裏話をたっぷりインタビューしてきました。
マイ・ミノタウロスお面をつくってみよう!
今回作っていくのはこちら!

\\マイ・ミノタウロスお面キット//
って何?と思われる方が多いと思うのですが、これは島根県で行われている「夢牛まつり」で使用する特製お面キットです。
参加者たちは思い思いにアレンジした独自のお面を作り、それをかぶって道を練り歩いたり、完成したお面をずらっと飾ったりして楽しみます。
外からだとどうしても入りづらいのがローカルのお祭り。
興味がある方はだれでも参加できる夢牛祭りですが、「これがあれば仲間入り!」というアイテムがあれば誰でも参加しやすいのでは?というあたたかい思いから生まれたのがこのお面です。
「夢牛祭り」って?なんでミノタウロス?など疑問はいろいろとあるかもしれませんが、後半でじっくりご説明しますね。
ということで、まずは早速作っていきましょう!!
キットに入っているのは、説明書と段ボールパーツのみ。
まずは段ボールの台紙からパキパキとパーツを外していきます。
ハサミ不要で、軽い力できれいにパーツが外れました✨



裏面に折れ線があるので、それに沿って折っていきます。
山折り、谷折り……響きがなんだか懐かしいですね。
指示通りすべてのパーツを外して折り終えると、ミノタウロス感がでてきました!
同じマークのところをボンドで接着していきます。
ボンドを使うのはいつぶりでしょう……。



組み立て完成!
このままでもスタイリッシュでかっこいいですね!
さあ、ここからはお待ちかねのアレンジタイムです。
お祭りでは思い思いのバリエーション豊かなお面が並びます。カラフルに色を塗ったお面だったり、絵を描いたり、ペットボトルなど身近なものを貼り付けたり。
このお面キットを企画した内村自身も粘土をつかって本当にリアルなミノタウロスみたいなお面を作っていました!
私も粘土を使って、好きな雰囲気にアレンジすることに!
私自身が古美術品の彫り模様が好きなのと、お祭り自体も古くからの慣習や文化を記憶に残す目的があるので、そういった古いものに思いをはせて、粘土で彫り模様を描いていこうと思います。
そのイメージを思いのままにまずは下書き。


なんだかこれだけでも楽しい!思った以上にこだわってしまいました。
(集中しすぎて、書いている途中で写真を撮るのを忘れてしまったほど……)
そしてこの上に伸ばした粘土をくっつけて、粘土ベラでホリホリ。
ひたすら粘土をくっつけて、彫り続けました。
これまた楽しくなっちゃって写真をとるのを忘れて、思い出したときにはここまで進んじゃってました。

~乾燥中~

オフィスの隅のベンチの上で乾かしていましたが、いろんな人に「これはなに?」「すごい!」と声をかけていただき、すでに達成感がありました。
そして、完成!✨

大満足なお面ができました!
このままでもいいけど、「色を塗ったのも見たい!」と社内で要望をいただいたので、お祭りまでに色を塗ろうかなと考えています。
何色がいいですかね~?ご意見あればぜひコメントください!
久しぶりに段ボールを折ったり、ボンドや粘土を触ってなんだか懐かしい気持ちになりながら、とても没頭しちゃいました。
お祭りに参加するパスポートになるだけでなく、純粋にアートな気持ちを持てることも魅力的ですね。
こどももたくさん参加するそうなので、自分の作ったお面が飾られているのを見たり、「ほかの方はこんな色でお面を作ったんだね!かっこいいね」といった会話が生まれるのも楽しみです。
「夢牛祭り」とは?
お祭りに参加する気持ちでお面を完成させましたが、そもそも「夢牛祭り」ってどういうお祭りなの?なんでミノタウロス?と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、プランナーの内村にお祭りやお面について聞いてきました。
お祭りの舞台となるのは、島根県雲南市の自然豊かな土地です。
この地域では昔、「ばくろう」と呼ばれる、牛を貸し出して一財をなした人々がいました。
当時の人々にとって、牛は単なる家畜ではありませんでした。
「例えば畜産のように食べるためとか牛乳を取るためだけじゃなくて、ふだんの農作業など暮らしを助けてくれる家族のように、牛を厚遇してたのよね」
内村がそう語るように、この地で牛たちは大切な「家族」として愛されていました。
またこの土地は、日本神話でスサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した場所とも言われています。
仏教が伝来した際、スサノオは「牛頭天王(ごずてんのう)」という牛の頭を持つ仏様と合体したとされ、牛を使って豊穣を願う信仰がこの地には根付いていました。
そんな深い歴史的背景も、このお祭りには込められているのです。


「夢牛祭り」は、毎年11月3日文化の日に開催され、その日にむけて、学生や地域の人たち、アーティストが灯篭や「マイ・ミノタウロスお面」を制作します。
当日はそのお面をかぶり、灯篭を手に夢あかり牛歩道「灯篭行列」を練り歩くのです。
毎年祭りのテーマが設定され、アーティストによる踊りや作品が披露されるなど、その土地の歴史や文化を思い起こす一日を過ごすのです。
(過去の夢牛祭りの様子 : https://youtu.be/UGRUrCK2in8)
お祭りと「マイ・ミノタウロスお面」誕生秘話
素晴らしい歴史を持つこの土地で、新たに祭りを起こす発起点となったのは、ひとりのフェリシモ社員でした。
フェリシモの町おこし事業の一環で、フェリシモ社員の福住がアートディレクターとして現地に住み込み、「かつてこれほど大切にしていた牛への思いや文化をベースに、町おこしができないか」と発案したのが、夢牛祭りなのです。
11月にお祭りを取材しに行き、そこでより詳しくお祭りについて書こうと思いますので、こうご期待!
今回取り上げる「マイ・ミノタウロスお面」は夢牛祭りにとってどのような存在なのでしょうか?プランナーの内村にお面について聞きました。
ーそもそも「マイ・ミノタウロスお面」とはなんでしょうか?
内村)
「マイ・ミノタウロスお面」とは誰でも簡単に組み立てられる牛のお面キットです。思い思いの願いをこめてデコレーションして、世界にひとつだけの「マイ・ミノタウロスお面」を作ることができます。
作った牛のお面は、「夢牛祭り」に実際に参加するためのパスポートになったり、現地に行けない人も作って送ることで「奉納」としてお祭りに参加できるという、現実的な距離を超えて、想いをつないでいくことができる特別なアイテムになります。

ーどうしてこのお面を作ろうと思ったのですか?
内村)
誰もが地方のお祭りに、気兼ねなく楽しく参加できるようなアイテムを作りたかったというのがきっかけです。
ーなぜミノタウロスだったのですか?
内村)
やっぱりそこは気になりますよね。
ミノタウロスとは、ギリシア神話に登場する「人の体に牛の頭を持つ怪物」です。本来なら日本のお祭りとは接点のないモチーフですが、雲南という土地にゆかりのある「牛頭天王(ごずてんのう)」が牛の要素を持っていること、そして「何かを身に着けてお祭りに参加したい」という想いが重なり、誕生しました。
その際、牛の顔を持つミノタウロスをお面のモチーフとして採用することになり、この企画が実現しました。
ー内村さんご自身はどういう思いをこの商品に込めていますか?
内村)
実は私、昔から「祭りコンプレックス」みたいなものがあったんです。
昔から引っ越しの多い家だったので、引っ越し先の地元の祭りにはなかなか馴染めなくて……。結局幼少期から地元の祭りに参加できた経験が一度もなかったんです。でも、お祭りってすごく楽しそうだし、先祖や土地を大切にしながら町全体で盛り上がっている姿が本当にいいなと思っていました。
だから今回、「お祭りで人を集める工夫をしたい」と相談されたとき、真っ先に「誰でも自由に参加できる仕組みを作りたい!」と思ったんです。
このお面を作るだけで、知らない土地のお祭りでも、「おおーっ」と歓迎してもらえるような、そんな体験を作りたい。
そんな思いで「マイ・ミノタウロスお面」はできあがりました。
誰もがアーティストに!「マイ・ミノタウロスお面」の可能性

お祭りに参加するためのパスポートともいえる「マイ・ミノタウロスお面」。誰もが楽しめるためのデザインの秘密が隠されています。
〇フラットなデザイン
創作意欲を邪魔しない無機質なデザイン
内村)すごくフラットなデザインにしたかったんですよ。そのまま作ってもちゃんと牛という形でわかるものにしたかったんです。
〇こどもでも描きやすい「面展開」
内村)こどもたちにも参加してほしかったので、色を塗りやすいように、面構成で作られているデザインにしました。
〇アレンジ無限大の頑丈な段ボール素材
内村)お面のアレンジをする際に、異素材を取り付けつけやすいように段ボールを素材として選びました。
誰もが参加できるお祭りへ
最近はお祭りというと、浴衣を着て、屋台で食べ歩き、花火を見る、そういったイベント要素の高いお祭りを思う方が多いかもしれません。
しかし「夢牛祭り」は、屋台などはなく、その土地の先祖や文化へのリスペクトから催されています。
昔から牛を大切にする文化が根付いていたけれど、忘れつつある現状に対し、「お祭り」という形で文化を未来へつないでいく。
そういった神聖さを感じるお祭りは外から見るとより参加するハードルが高く感じられることもあると思います。
ですが、この「マイ・ミノタウロスお面」があることで、誰もが参加しやすいお祭りを目指しています。
また、こちらのキットはそのような日本文化の継承に参加できるだけでなく、ニッポン伝統応援基金がついているので、日本の伝統を守るためのより広い活動を応援することもできます。
あなたもぜひ、自分らしい「マイ・ミノタウロスお面」をつくって、雲南の土地と文化に思いを馳せながら、このあたたかいお祭りの輪に参加してみませんか?
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