「丁寧に生きる」ことを発信されているモデルの高山都さん。「お買い物が好き」とおっしゃる高山さんですが、買った後の先をきちんと想像してお買い物されているのだそう。そんな高山さんとフェリシモのMEDE19F(メデ・ジュウキュウ)がコラボして「ずっと愛せる」カシミア製品が誕生。お買い物するときに考えていることや、コラボアイテムについておうかがいしました。
高山 都 MIYAKO TAKAYAMA
1982年生まれ。モデル、執筆業、商品のディレクションなど幅広く活動し、丁寧な生き方を発信するインスタグラムも人気。趣味は料理、ランニング、器集め、旅行。著書『高山都の美食姿』(双葉社刊)シリーズ1~4も好評発売中。@miyare38
無駄にせず、ちゃんと循環させるサイクル
ーーーいつものお買い物でこころがけていることを教えてください。
長く使えるかを大切にしています。流行ってるとか 誰かが持ってるかではなく、自分がちゃんと好きで選んだものを、一生とは言わずとも、できるだけ長く使って、次の誰かに譲るときも愛を持って譲れるものを買いたいなと思っています。
だから、フリマとかで売る時や友達に譲るときに「自信を持って、これ好きだったんだっていうもの」を自分では買うようにしています。
ーーー誰かに譲る、ということをお買い物のときにと考えられているのですか?
そうですね。「循環させる」っていうことをすごい大事にしていて。もちろん本当は自分で持っておきたいけど、からだはひとつだし、お仕事の関係で衣装としていただいたり、いろんなものが増えるから、それを無駄にせずちゃんと循環させるっていうのは意識してますね。
ーーーそういった意味でもフリーマーケットなどを開催されているのですね。
フリマをやったり、後輩にあげたり、友達に譲ったり、いろんな方法で循環を意識しています。
というのも、物に命があるとしたら物が喜ぶ環境を作っていたいなと思っていて。
例えば、家のすみっこの方で眠っているよりも、その次の持ち主の友達とか、実は誰かがすごく欲しかったとか。
実は今日撮影でスタイリングに使ったバッグもフリマで購入したものなんです。お子さまができたヘアメイクさんが「1回しかつかってないだよね」とおっしゃってて。着物に合わせたらかわいないなと思って買いました。
ーーー高山さんのまわりには、循環するサイクルみたいなものがあるんですね。
結構ありますね。私も人の物を譲り受けたり、 自分の物を誰かに譲ったり。そこでお金が発生する時もあれば、物々交換の時もあって。
おしゃれも大好きだし、お買い物も好きだから、買うことをやめることはないので結構いろんな方法でやっています。買うことに、ちゃんと責任だったり、すぐに捨ててしまいそうなものは買わないようにしています。
ずっと愛せる名品を目指して作ったカシミアアイテム
長くつかえるか、ということをコンセプトに「ずっと愛せる名品」を作りたいと思いました。
わたしが本当に毎年冬が来るたびに絶対に着てるのが、黒いタートルと、白いタートルで。 実は書籍がもうすぐ秋に出るんですけど、そこでも黒のタートルの話を書いているくらい、デザインは違っても20年くらい黒タートルを愛用しています。
今回、カシミアで一緒に商品をつくるというお題をいただいた時にも「気持ちのいい素材が肌に触れるニットやストールだったらいいな、何枚も欲しいな」って思えるものを目指しました。ニットはほんと気持ちよくて、3枚ぐらい欲しい。
ーーーカシミアは元々好きな素材だったのですか?
カシミアは好きですね。もうここ5、6年かな。できるだけカシミアのものをちょっとずつ取り入れています。カシミアはやっぱり高くてなかなか買えないから、ちょっとずつ集めだしました。本当に気持ちいいし、毎年使えて、長く使えて、飽きないです。その気持ちよさに本当に魅了されて、ずっと使い続けつつ、増やしつつ。
ーーーストールの色を黒とグレーにしたのは?
黒は本当に万能で便利。グレーは春先とかちょっと秋口とか、季節が曖昧な時のアウター代わりにもいいと思っていて。軽い印象のグレーなので、ある意味カシミアらしさがちゃんと伝わる色かな。
ーーー「こんなものをつくりたい」という思いはありましたか?
手に取りやすい価格で、扱いやすくて、着やすいデザインというのも多分長く愛されそうですね。高くてもそんなになかなか買えないし、作りが流行りに乗りすぎていても来年は着ないかもしれないから、そうではなく全部が普遍的な、
ずっと手元に置いておきたい定番。ニットのリブの つかず離れずみたいな感じと、ピタッと感がすごい上手にできたかな。
ーーーこだわったポイントや着こなしのポイントを教えてください。
綺麗すぎる着こなしにならないというか、カジュアル派でも使えるストールを目指しました。Tシャツを着ているときに巻いても絶対かわいい。スウェットとかシンプルなニットとか。ストールの巻き方には正解はなくって、適当に広げてからだに巻きつけるみたいな感じで、自分の好きなようにぐるっと。
綺麗に巻こうとすると正解が分らなくなりがちなので、ざっくり巻きが似合う。うんうん、いいボリュームで、想像以上に巻きやすい(ストールを巻きながら)。
薄手なのに、ボリュームがしっかりふわっとしていて、めちゃくちゃ使いやすいと思います。あとバッグにね、1枚入れておいて、カーディガン代わりに使っていただきたい。
アウターを持っていくほどじゃないとか、旅先でもなんか1枚欲しいなっていう時に便利。これぐらいになる(ストールを小さくたたんで)カバンの他に荷物が増えるのは避けたいけど、このサイズになるなら持っていきやすい。
私は最近着物を始めたのですが、着物にもこれ1枚あるとさっと羽織れてよさそう。着物は帯があったり、袖があったりするからアウターが着づらいのでストールがちょうどいいんです。
トレーサビリティ(原材料から生産の 工程まで追跡が可能な事)を実現しているホリゾン社さんのカシミアで、
のびのびと野山を駆け回ったストレスのないヤギの毛だから、安心して着られますね。
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