月額24,141 円※
この金額、何だと思いますか?
これは、障がいや病気などによって、一般企業で雇用契約を結んで働くことがむずかしい方々が自身の体調や障がいの特性、できることに合わせてお仕事をする就労継続支援B型事業所(以下、B型事業所)での月の工賃(全国平均)です。
※参考 厚生労働省「令和6年度工賃(賃金)の実績について」
この金額で経済的自立を図ることはむずかしいことがわかります。
フェリシモのC.C.P(チャレンジド・クリエイティブ・プロジェクト)では、全国の福祉事業所での就業を支援し、工賃アップにつなげたいと、福祉事業所でのていねいな手仕事を活かした商品を生み出しています。

今回はそんな福祉事業所の一つで、
フェリシモのガラスアクセサリーなどの商品を数多く手がけてきた徳島県の福祉事業所「れもんワークス」を訪れました。
働く方それぞれの能力を生かしたものづくりの様子をお伝えします。

れもんワークス
生活介護(定員10名)、就労継続支援B型(定員30名)のサービスを提供。
「働くこと」を通じて、利用者の方々の「自己実現」をサポートしている。
ステッチアート(刺繍)・グラスアート・木工でのモノづくりを展開し、フェリシモC.C.Pの商品企画では、これまでにガラスパーツの製造を多く担っている。
みんなの得意が合わさる “れもんワークス”
れもんワークスは、吉野川近くの自然豊かでのどかな場所にあります。

展開するものづくりは、グラスアート・ステッチアート・木工の分野です。
30人ほどの方が就労継続支援B型を利用し、それぞれの特性に合わせて働かれています。

グラスアートの作業場では、こんなにカラフルでかわいいアクセサリーが作られていました。

色とりどりのガラスの破片を利用者さんの感性で自由に並べ、成形しています。


施設内に電気炉を構えているので、焼成までれもんワークス内で完結することができています。
取材したスタッフが思わず「わあ!素敵!」と声を出したのが、こちらの作品。

「粒花」と名付けられたアクセサリーで、丸い粒のガラス片を何個も積み上げてできています。
なんとすべて一人の利用者さんが作っていて、根気強く、ていねいに少しずつ仕上げているということです。
ステッチアート(刺繍)のお部屋では、ひと針ひと針、集中しながらかわいい猫を縫っていました。

ベースとなっている、なんだかゆるくて癖になりそうなこの猫の絵も
利用者の方が描かれたとのことです。

絵が得意な人・縁どるのが得意な人・集中して縫うのが得意な人、
みんなの得意が合わさって、ひとつのブローチが完成されています。

れもんワークスでは、利用者さん一人ひとりの強みや興味をものづくりに活かし、またそれを販売することで社会とのつながりをもち、働くことのやりがいや楽しさを感じる支援をされています。
ーれもんワークス 支援ワーカー 三橋愛さん
絵を描くことが得意な方、色の組み合わせが上手な方、同じ作業の繰り返しが得意な方、研磨が得意な方、並べることが得意な方など、「その人らしさ」を大切にして、作業の役割分担を決めています。

また、利用者さんにはイベント出店時の販売対応も行ってもらい、自分たちの商品や技術を直接お客様に届けることで、モチベーションを高められるようにしています。
お客さまに商品を手に取っていただき、「これが1から手作り⁉」「かわいい~!」とお声をいただき、技術の高い「手仕事」を感じてもらえたときに、利用者さんの能力を発揮できていると感じますね。
また、自分なりのやりやすい作業方法を見つけたり、仕上がりに対して「ここをもっと良くしたい」と言葉にできたり。
商品として完成したときに、達成感や誇りを持てる場面でみなさんの「職人」としての技術の高さ・向上心を感じます。

アート活動にも力を入れています。
今後、利用者さんのアート作品を定期的に展示・販売、さらにプロダクト化にチャレンジして行きたいと思っています。
また、年間45回以上のイベント出店も行っているので、利用者のみなさんの活躍をたくさんの方に知っていただける企画も考えていきたいと思っています。
手づくりガラスのあたたかみが商品に

そんなれもんワークスで、フェリシモC.C.Pではこんな4色のガラスパーツを作っていただき、イヤカフを作りました。

ワイヤーのカフをかけるだけで、誰でも簡単に片手で着けられて、耳も痛くならないやさしいアクセサリーです。

ていねいに手づくりされたガラスと、パールが上品に揺れるデザインです。
れもんワークスで製作されたガラスのアクセサリーはほかにも。

2色の板ガラスをていねいにカットし並べて高温の窯で焼成することで、鮮やかなツートーンガラスが生まれました。

ガラスは高温で加熱されると角が取れ、丸い形状になります。
この技術は「ガラスフュージング」と呼ばれ、ツヤツヤとしたかわいい丸いガラスパーツは、フェリシモの商品にも数多く生かされています。
だれもがボーダーなくつながる未来へ
ていねいな手仕事には、胸を打たれる世界でたったひとつの輝きがあります。
プランナーのアイデアを組み合わせることでクリエイティブなプロダクトの価値を最大化。
そして、適正な価値で販売することで、かかわる人だれもがボーダーなくつながる未来をフェリシモC.C.Pでは目指しています。

れもんワークスをはじめとする全国の福祉事業所と連携して作った商品は、障がいのある方の工賃アップにつながるだけではありません。
販売価格の一部に「チャレンジド応援基金」が含まれています。
基金は、障がいのある人のスキルアップや地域での理解を深める活動に活用されています。
2020年からは、出生前診断で障がいがあるとわかった赤ちゃんとご家族のための継続的なサポートを行う「親子の未来を支える会」のブックレット・リーフレット制作にも活用されています。

すべての人がお互いのちがいを認め合ってつながり、ともに成長していく未来に向けて、お買い物で応援しませんか?
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