フェリシモでは、
砂漠化が進行しているインドの大地に豊かな森を取り戻すため、30年以上にわたって植林活動に取り組んでいます。
今回そんなフェリシモの森があるインドの二つの地域に、
基金活動にご協力いただいているお客さま2名といっしょに訪れました。
インドの森の様子や、現地の人々に起きた変化をレポートします。
森がインドの村の人々の暮らしを変えた
フェリシモとタゴール協会(インドの農村開発や植林活動を行う団体)による「インドの森プロジェクト」は、1992年にスタートしました。
砂漠化が進行しているインドの大地に豊かな森を取り戻そうという取り組みです。
「フェリシモの森基金」 を通して支援を続け、長年植林活動を行っています。

植林活動が始まる以前は、村の人々は家畜の飼料や燃料に使うため、木々を伐採し続けていました。
その結果、木の生えていない荒涼とした土地が多く広がっていました。

しかし、プロジェクトを継続してきたことにより、今では、土地に森が広がりました。
荒野だった大地は、長年の植林活動のかいがあり、森を再生させることに成功。
その結果、いなくなってしまったゾウたちが戻ってきたのです。

さらに、
生長した樹木からマンゴーやカシューナッツの実を収穫できるようになって
販売することで少しずつ村人の収入が増えるといった良い経済効果も生まれています。

こちらの立派な寺院は、
カシューナッツを収穫して得た収入からを村民が少しずつ出し合って建てられました。

寺院は村のシンボルでもあり、コミュニティの基地であり、みんなの拠り所になる場所。
少しずつ収入が増えて生活も向上した結果、
村の人々が自分たちの力で寺院を建てるまでにつながっています。
フェリシモの森を視察して、環境を守る大切さを実感
そんなインドのフェリシモの森視察に、
基金活動にご支援いただいているお客さまの二人が参加されました。


お二人とも以前からインドや環境問題に関心があったそうです。
Fさん:
「地球温暖化のことがとても気になっています。
毎日らくで便利な生活をしていると、『このままでいいのかな?』と罪悪感(もやもや)を感じてしまいます。
現場を自分の目で見て、感じ、その後の自分の行動、考えにつなげたいと思って参加を決めました」
Mさん:
「若いころにインドのエネルギーに魅了されていた時期があり、頻繁に旅行に行っていました。
出産などのライフステージの変化でここ10年以上遠ざかっておりましたが、
再び行ってみたいという気持ちになり、参加させていただきました」

ツアーでは、インドの東部・ランガベリアにあるフェリシモの森のマングローブ林や
苗床などを見て回りました。
Mさん:
「長年にわたり植林されたエリアは非常に広大で、予定されていた時間内ではすべて回り切れないほどでした。
植林により象が戻ってきたという森も見学させていただきました。
マングローブ林をボートに乗って見学し、何種類ものマングローブが存在することを知りました」

Fさん:
「訪れた各地で地元の皆さんから大歓迎を受けたことがとてもうれしかったです。
環境が厳しい状況にあっても、力強く生きている人々の姿に触れ、
インドの人たちのたくましさと優しさを感じることができました」

長年培ってきたフェリシモの森。
インドの人々に大切に育てられ、村の経済を支えています。

現地の方と交流や森の視察を通して、参加した二人の心に残ったのはー
Fさん:
「象が帰った森は以前は荒野だったとは思えないほど広大な森が広がっていて、
これまで続いてきた植林活動に、心から尊敬の念を覚えました。
私自身が感じていた『豊かな生活へのもやもや』を正直にまわりと共有し、
環境問題は遠い国の話ではなく、 私たち自身の選択が関係することを伝えていきたいです 」

Mさん:
「現地のみなさんが、世代を超えて森を維持していくことに誇りを持っていることが伝わってきました。
ふだん何気なく募金活動に参加していましたが、思いがけずインドの農村に行くことにつながり、
現地の方々の生活を支えているのを実感できたことはとても新鮮で、貴重な体験となりました。
これからもフェリシモの森プロジェクトが、
人と自然、人と人とのつながりを感じられる機会になることを期待しています」
地球で暮らすわたしたちにできること

次世代の子どもたちに緑豊かな森を残すために、
フェリシモでは、「フェリシモの森基金」を1990年からスタートしています。
集まった基金は、国内外の森の育成を通して、地球全体の緑化事業の支援に活用してきました。

基金は毎月100円から参加できます。

また、こちらのクレヨンは、
着色料を一切使用せず、木の風合いをたのしめます。
購入金額の一部が「フェリシモの森基金」として運用されます。

みんなの力が集まれば、
インドの森に象が帰ってきたように、うれしい未来を描くことができます。
地球で暮らすわたしたちが今できること、はじめてみませんか?
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