たまらない愛らしさでわたしたちに癒やしを与えてくれる猫。
しかし、増えすぎた野良猫はさつ処分されてしまったり、多頭飼育崩壊が起きていたり、
災害で飼い主と離れ離れになってしまったりと、
さまざまな厳しい状況に置かれている猫たちもいます。

フェリシモでは、猫と人とがともにしあわせに暮らせる社会を目指し、1匹でも多くの命が救われるよう、基金活動を行っています。
今回はその基金の拠出先の一つである、神戸猫ネットの活動を報告いたします。

NPO法人 神戸猫ネット
「地域猫活動」を推進し、人と猫が共生する社会の構築に貢献する団体として2010年に発足。
2013年に法人化。
神戸市内全域を対象に、TNR(捕獲・不妊手術・元に戻す)活動の推進と実施、保護猫の譲渡会の開催、啓発活動などを行っている。
人も猫も共生できるあたたかい町をめざして誕生
神戸猫ネットが誕生した2010年(平成22年)度、全国の猫のさつ処分数は、なんと152,729にも及んでいました。※
※環境省統計資料「平成16~令和5年度の犬・猫の引取り及び処分の状況」より

その大半は生まれたばかりの野良の子猫です。
全国でたくさんの小さな命が絶たれていたのです。
そうした中で、「神戸を、人も猫も共生できるあたたかい町にしよう」という思いで、「神戸猫ネット」が誕生しました。
悲しい命を増やさないために必要なTNR活動

1匹の猫から、1年で20~30匹の猫が産まれると言われています。
こうして増えすぎた野良猫が、ゴミを漁ったり、糞尿被害になったりと、地域の問題に発展していきます。
そこで神戸猫ネットが積極的に行っているのが、TNR活動です。
◆Trap=猫を捕まえる
◆Neuter=不妊去勢手術をする
◆Return=元の生活場所に戻す
それぞれの頭文字をとって「TNR」と呼ばれています。

対象となる猫を捕獲して、不妊手術を行い、手術後は元いた場所に戻します。

発足翌年の2011年11月には、220匹あまりの猫をTNRすることができました。
その後も定期的なTNR活動を続け、
その甲斐もあり、神戸市における猫のさつ処分は、2015年度に673匹だったのが2024年度は14匹にまで激減しています。※

神戸猫ネットでは、一代限りとなった猫たちにはごはんを与え、排泄物の処理など、お世話をしています。
「地域猫」として近隣住民に愛着をもって見守ってもらえるよう、努めています。

また、最近は不妊去勢手術を行った猫を元の場所に戻さず、保護して譲渡する、TNTA活動も広がりを見せています。
◆Trap=猫を捕まえる
◆Neuter=不妊去勢手術をする
◆Tame=人に慣らし
◆Adopt=譲渡する
それぞれの頭文字をとって「TNTA」です。
安心できるおうちとのマッチング
メインのTNR活動の他にも、保護猫譲渡会や活動を知ってもらうための写真展などの啓発活動も行っています。

フェリシモが休日のオフィスを会場提供している譲渡会は
2012年から2025年7月までに75回開催され、879匹の猫が新たなおうちで安心して暮らせるようになりました。

わたしたちができる活動
TNRに必須の捕獲器は、
猫の安全を第一に考え、丈夫でやさしいものを選ぶと、為替や運賃などの影響を受け、
1台4万円ほどとかなり高価なものになるとのことです。

そうした活動の費用に役立てられているのが、
「フェリシモ わんにゃん基金」です。

「フェリシモ わんにゃん基金」は誰でも、毎月一口100円から参加できます。
ほかにも、販売価格の一部が基金として活用される犬や猫をモチーフにしたオリジナルグッズを企画・販売しています。

基金は、神戸猫ネットをはじめ、国内のおよそ80の動物保護団体に拠出されています。
飼い主のいない動物の保護と里親探し活動、
保護動物のフード代や医療費、野良猫の過剰繁殖防止活動、
災害時の動物保護活動などに活用されています。

悲しい命を増やすことなく、
1匹でも多くの命が救われますように。
猫たちのしあわせな暮らしを願って、基金活動に参加してみませんか?
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