2025.9.23

彫刻家はしもとみおさんが考えるラブアンドピース

✔︎ PROJECT

LOVE&PEACEプロジェクト

子どもたちの未来のために

FELISSIMO / GO! PEACE!

彫刻家のはしもとみおさんは、愛らしくあたたかみのある木彫りの動物作品で人気を集めています。
このたび、フェリシモがラブアンドピースプロジェクトの一環として、はしもとさんとコラボレーション。
今回のコラボ商品や、はしもとさんが考えるラブアンドピースについてお話を伺いました。

はしもとみお さん

三重県北部の古い倉庫にアトリエを構え、動物たちのそのままの姿・形を木彫りする。
材料は、クスノキ。実際にこの世界に生きている、または生きていた子をモデルにし、その子にもう一度出会えるような彫刻を目指している。

公式Instagram:@hashimotomio
公式HP:https://miohashimoto.com/

震災をきっかけに、死んだものにも愛を注ぎたいと考えるように

ーはしもとさんが彫刻家の道に進まれたきっかけを教えていただきたいです。

幼いころから動物が好き、自然が好きという気持ちが根本にあり、例えば獣医さんのような動物と触れ合う仕事が自分に合っているのかなという思いがずっとありました。

そんな中15歳のときに阪神淡路大震災に被災しました。

すごく身近に生と死を感じたことで、生きてるものだけでなく死んだものにも愛を注ぎたいという思いが芽生えたんです。

大好きな自然や動物をめでながら、こんなに美しい生き物たちがいるということを伝える役割を通して、生きたものも死んだものも賛美するような仕事がしたいと思いました。

そこから美術・芸術の道にすごく惹かれていき彫刻家の道に進みました。

あたたかみのある作品をつくる上で心がけていること

ーはしもとさんの思いが、いまにも動きだしそうな息づかいや温もりを感じる作品につながっているのだなと感じました。作品を作るうえで特に心がけていることは何ですか。

一番心がけていることは「正しさよりもおもしろさを優先して作品を作ること」です。

正しい形を作り出すことは、3DプリンタやAIの発達になって容易になったけれど、正しい形が美しくて生き生きするとは限らないと思うんです。

だからこそ人間だけができる表現というのはただ正しいことを正確に写すのではなく、

その中にある感動や感覚の部分を作品に表現する、情緒や感性を作品に込めるということだと思っています。

ー生き物を見たときの感動や感性をかたちにするのはむずかしそうに感じますが、具体的にはどのようにして作品にそういった思いを込めているのでしょうか?

完璧すぎない、頭で考えたような美しさではない部分にすごくおもしろさがあると考えていてそれを作品に込めるようにしています。

例えば犬だったら、時に反抗してきたり、頭をかぐとちょっとにおいがしたり。
そういった完璧すぎない生き物くささが、感動につながると思うんです。
だからこそ作品を作っているときに、つまらなくならないようにしています。

目の前の生き物と向き合って、その子の個性を自分がおもしろがって、作った作品のほうが見る側も楽しんでいただけると思っています。なんでもかんでも完璧じゃない方が魅力があるというのは、とても神秘的なことだなあと感じています。

ラブアンドピースプロジェクトについて

ー今回ラブアンドピースプロジェクトの一環でフェリシモとはしもとさんのコラボTシャツを販売させていただきました。Tシャツには はしもとさんの愛犬 月くんの子供時代を彫刻で表現した作品をTシャツにプリントしています。この作品をつくられたときのことをお伺いしたいです。

これは子ども時代の愛犬のために作った作品です。
人間の赤ちゃんと比べると犬の赤ちゃんの成長はとても早く、1週間で耳が立ってきたり、目が開いてきたりするんです。

一瞬で変わっていくその時にしか見られない姿を彫りとめておきたいと思い、わんちゃんのために育児休暇を取得し、1週間に1体のペースでその時の月くんの姿を彫刻作品として残していました。

今回のコラボTシャツにプリントされているのはそのうちの一つです。

ラブアンドピースプロジェクトTシャツサイト
https://www.felissimo.co.jp/youmore/714720.html?iid=gp_gpmedia_714720

フェリシモとはしもとさんのコラボ商品

子ども時代の月くんを彫刻で表現した作品

ーラブアンドピースプロジェクトでは「世界中の子どもたちのしあわせな未来をつくること」を目指しています。はしもとさんが考える ラブアンドピースとはどういったものでしょうか。

私の考えるラブアンドピースとは「没頭すること」です。

作品を作っていて没頭するときってネガティブでもポジティブでもない、損得も、いいも悪いも考えない、とてもフラットな状態で自己からはなれて世界を愛することにつながる瞬間だと思うんです。

没頭することでいい作品ができるという経験を何百回も体験しています。

その瞬間こそが私にとっては「愛」であり「幸福」を感じます。

ラブアンドピースプロジェクト商品を着用したスタッフ

ーラブアンドピースプロジェクトは、9.11をきっかけにスタートしたプロジェクトです。
そして、はしもとさんは阪神淡路大震災をきっかけに生と死を意識するようになり彫刻家の道に進まれたとおっしゃっていました。
ショッキングな出来事が起きた時、つらい中でも未来を見据えて少しでも自分たちにできることを探す、行動していくことにリンクする部分を感じました。

そうですね。
死を隣り合わせに感じながら生きるって、とても大切なことだと思います。
それは人間だけではなく、亡くなった生き物たちのことも同じです。

すべての生きものに死が訪れる、すべての生き物は死を通してつながっているということを意識して生きていれば、戦争やテロのような何かを壊したいという衝動は無くなるんじゃないかと思います。

生きているもの、死んでいるものすべての生き物を愛する気持ちを大切にしながら作品づくりに向き合っていきたいです。

GO! PEACE!なポイント✌🏻️

生き生きとしたぬくもりを感じるはしもとさんの作品の背景には、生きてるもの、そして亡くなったものに対する深い愛がありました。
「すべてのものはつながっている生命である」という思いを大切にもっていれば、もっとお互いを思いやる平和な世界につながっていくかもしれません。

👥 チームメンバー

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