ミ三3研究室の研究員Fが何気ないきっかけで出会ったバリューブックスさんの「本だったノート」。
このプロダクトが生まれた背景に深く共感し、今回ミ三3研究室とのコラボレーションで、オリジナル柄をプリントしたかつて「本だった・雑誌だった・漫画だった」紙ものをつくりました。

ミ三3研究室
地球や社会をハッピーにする、ユニークなモノ・コトを研究中。
フェリシモの3人の研究員が「ものづくり」の裏側で見つけた、知的好奇心をくすぐる「ものがたり」をお届けします。

バリューブックス
「日本および世界中の人々が自由に本を読み、学び、楽しむ環境を整える」というミッションのもと活動するオンライン書店。本当に本が好きな方ばかりが集まって、本の循環や本による社会貢献を行っています。
手にとるたびに、愛おしい紙ものの魅力
役目を終えて古本屋さんに集まったものの販売できない古本を「本・漫画・雑誌」に分類して作った、3種類の特別な再生紙に、ミ三3研究室でオリジナル柄をプリントして愛おしい紙ものができあがりました。



ただの紙ものとしてだけでなく、その背景にあるかつての姿に想いを馳せれば、手にとるたびに心が温かくなります。
想いをのせた紙ものは、あなたの毎日を豊かにしてくれるはずです。

「本・漫画・雑誌」かつての姿によって、紙に個性があるのも魅力的なポイント。
本だった紙には、本のカケラである、文字が残っていたり、
漫画だった紙はほかの二つよりも色が濃かったり、
雑誌だった紙は色がチョンと入っていたり、、、
その質感もぜひ触って確かめてみてください。
かつての姿の面影が、確かにそこに残っています。

こちらもただのマスキングテープではありません。
コーヒーフィルターの製造時に出る廃材から再生された古紙を70%使用したテープなんです。
創業100周年を迎えられたカモ井加工紙さんの「mt NEXT100 project」という廃材を活用するプロジェクトで生まれました。
紙もののおしゃれなアクセントとなるマスキングテープがあると、わくわくしますよね♪
紙ものをたのしむヒント
そんな紙もののアレンジ用途をいくつかご紹介しようと思います。
1.文庫本カバー

研究員F)
文庫本カバーにピッタリ!!本を本で包むっていう特別感があります。
文庫本を「本だった紙もの」で包むなんて、特別な気分になりますよね。
お気に入りの一冊が、あなただけの特別なブックカバーに生まれ変わります。
<つくり方>


2.ブックマーク
漫画だった紙もので作ったブックマーク。
しおりとして使うのはもちろん、心に響いた文章を書き留めていつでも見れるように差し込んでおくのもおすすめです。
<つくり方>


3.フォトフレーム

雑誌だった紙もので作ったフォトフレーム。
お好みの写真のフレームを雑誌だった紙ものにするって、なんだか一段とおしゃれに飾れてる気がしちゃいます。
セットのマスキングテープで飾ったらいつでも気分で変えられるフォトフレームの完成です✨
<つくり方>

ほかにも包み紙だったり、プレゼントの装飾だったり、あると使いたくなる紙もの。
みなさんも愛おしい紙もののあなたらしい使い方をぜひ探してみてください。
売れない古本が紡ぐ次の物語
「大量にある本を少し減らしたいけれど、どれも好きな本だから大切に扱ってくれそうな古本屋さんに渡したいな。」
ミ三3研究室の研究員Fがそんな想いでたどり着いたオンライン書店、バリューブックス(以下VB)で、ある事実に衝撃を受けました。
毎日3万冊近く届く古本の半分、約1万5千冊には値段がつかず、再販されないという事実です。

「汚れているから?」「人気がないから?」その理由は、単に本の状態だけでなく、「需要と供給のバランス」でした。
かつてのベストセラーも、たくさんの人がすでに読み、多く出回っているがゆえに、今から読みたい人が少なく売れない(=値段がつかない)本となってしまうのです。

この「本としての役割を終えた」古本たちは、古紙回収へと回され、再生紙となる運命。
それはひとつの循環ではあるけれど、日々大量の本が意味を失っていくのを見て、VB内で「もっと別の形で価値を生むことはできないか」という想いが生まれました。
こうして始まったのが、VBのユニークな再生紙プロジェクトです。

集まった古本をすべてまとめて古紙回収に回す方が、手間もかからず合理的。
それでもVBは、手間をかけて古本を分別し、文庫本だけで再生紙を作り、ノートに仕立てました。
こうして誕生した「本が持つ特別な価値」を活かしたプロダクトは、多くの人の手元に届けられ、その一人である研究員Fも、このノートとの出会いをきっかけにVBの活動を追いかけ始めました。
このVBの「ものがたり」に感銘を受けた研究員Fは、ミ三3研究室を立ち上げることを機に、VBに声をかけました。
「本としては命を終えたけれど、特別な紙として新しいはじまりをむかえる。」
そんな素敵な想いに共感し、「本だった・漫画だった・雑誌だった」3種類の再生紙を使った、ミ三3研究室オリジナルの紙ものが完成しました。
この紙ものたちが、手にした方の暮らしにさまざまなインスピレーションを与えてくれることを願って。
ー 本・漫画・雑誌だった再生紙を今回オリジナル柄をプリントした紙ものにしたのはどうしてでしょうか?
研究員F)
もともと VBさんを知っていて、景品としてもらったことで「本だったノート」に出会いました。そして、今回コラボレーションさせていただくにあたって、ノートとは違う価値の何かを作りたいと思っていました。
ノートは一人で使うものだけれど、紙ものであれば誰かに贈る用途にも使える。
その先に価値が広がるものになる。そう思って紙ものにしました。
ー ミ三3研究室の商品を通して、何を伝えたいですか?
研究員F)
商品を買うときに、「世の中にはこんなことをしている人がいる!」など、商品の背後にある人やものがたりを知ることができたら、新しいユニークな価値を知ることができたり、もっと楽しいと思います。
知ることで変わる、ものへの価値

研究員F)
偶然出合った1冊の本が大切なことを教えてくれた。
誰かを想って小さな贈りものを包んだり、手紙を書いたりする時間がしあわせ。
お気に入りの時間のおともには大好きな珈琲が欠かせない。
本と紙と珈琲と。
大切にしている小さな「好き」のまわりの世界を深掘りする楽しさをお届けしたいと思います。
想い描く人・作る人・使う人etc.……みんなでSocial Good!なものづくりやお買い物ができたら、しあわせな世界・社会だと思うのです。手にしたモノを通して、作り手側のさまざまな人たちの物語を知って・使って楽しんで・自分なりの社会との関わり方なんかも時々ちょっと考えてみる。
そういう暮らしをしていきたいと思います。
私たちの日常は、大切な「好き」に囲まれています。
今回のプロダクトも、そんな「好き」から生まれたものです。
かつて誰かが愛した本を大切にしたいという、それぞれの情熱が重なって、この紙ものが誕生しました。
このストーリーを知ることで、この紙は単なる文房具ではなくなります。
はじめから役割が決められた紙ではないけれど、はじめからストーリーがある紙。
そのストーリーの続きはあなた次第。ものに秘められた物語を知り、手に取り、そして自分なりの方法でその価値を育んでいく。あなたの「好き」という気持ちは、サステナブルな活動の一歩につながっているかもしれません。
このアイテムが、そんな暮らしのきっかけになってくれることを願っています。
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