水中写真家の鍵井靖章さんとフェリシモがコラボレーション!
海の中に広がる色彩豊かな情景を日常のなかで感じ、ぜひ癒されてください。
今回は、海洋問題について、鍵井さんの思いを聞いてきました。

水中写真家 鍵井 靖章さん
世界中の海に潜り、海の風景や生き物を撮影し続けている。自然のリズムに寄り添い、生き物にできるだけストレスを与えない撮影スタイルが信条。
暮らしの中に、美しい海を。
水中写真家の鍵井靖章さんの撮る写真は、私たちがふだんなかなか見ることのできない海の世界の色彩の豊かさや、美しさを教えてくれます。
ふだんは、写真という形で見る鍵井さんの水中世界を、フェリシモとのコラボレーションで日常世界に溶け込むあらたな形に。

鍵井さんの色彩豊かな海の世界をカーテンに。部屋の中にいながら海の世界を味わえます。

やわらかな海の色彩や光で癒しのひとときをお届けするダブルガーゼハーフケットと着るバスタオル。
鍵井さん )
私の撮っている水中写真は、ニッチな分野ではあるので、もっと社会とつながりを持てたらいいなと思っていました。
そこにフェリシモさんとのコラボレーション。
ご購入くださった方の何気ない日常生活に私のうつした水中世界があるということが、私にとってとても贅沢でうれしいことだと思っています。
鍵井さんが見つめる色彩豊かな水中世界
鍵井さん)
海だから”青”ではなく、海の中には地上と同じぐらい色彩があるんです。
今回のコラボ商品を見ていただくとわかるように、鍵井さんの水中世界の色彩は、普段私たちが想像する”海の色”を塗り替えるような豊かな色を持っています。




鍵井さん )
クジラやイルカのように生き物自体にパワーがあるような写真も撮りますが、ダイビングをしたら見れる海の日常の景色も 大切にしています。海の世界の日常の中で、自分が気づいてほかの人が見過ごしそうな瞬間や自分なりの 光の角度を感じて写真を撮っています。

ー鍵井さんらしさのひとつでもある、色彩センスはどこで培われてきたのでしょうか?
鍵井さん)
もともと色彩が好きでした。まずは地上の色彩を梅田の花屋さんでのアルバイトを通じて知ったんです。そこから海に潜るうちに、地上と水中での色彩の豊かさに違いはないんだと気づきました。
水中写真家としての出会い
兵庫県川西市という、海から離れた自然の中で生まれ育った鍵井さん。
そこから水中写真家になったきっかけは、大学3回生の時に阪急百貨店のショーウィンドウに飾られていた、水中写真家・伊藤勝敏さんの写真との出会いでした。
持ち前の行動力で、思い立ったがすぐ弟子入りを直談判しに行ったというエピソードからも、鍵井さんの真っ直ぐな情熱が伝わってきます。
海と向き合う時間が長い水中写真家だからこそ、美しい水中世界だけでなく、今社会が直面している海洋問題にも深く向き合うようになりました。

鍵井さん)
海の美しい部分を写真で表現するという仕事が、なんだかリアルな社会から離れた夢の中で生きている人間のようにとらえられて、物足りなさを感じていました。
震災後の海を撮るようになって、社会との接点を感じるようになったんです。
そこから今を生きる水中写真家として、今の社会が直面している海洋問題を意識するようになりました。
海の美しさと、直面する現実

鍵井さん)
コロナ前まで海外の海ばかり行っていましたが、コロナにより日本の海に目を向けるようになって、愛媛にすごいゴミがたまっている海岸線があるということを聞いたんです。
すぐに見に行きました。
それまで海外の海に浮かぶ大量の海洋ごみを見ていましたが、日本にもそんな光景があるのかと衝撃を受けたんです。
ー海洋問題についてどう思って活動されていますか。
鍵井さん)
正直、ゴミ拾いだったりで海洋問題が本当に変わるのかと、そんな微々たる行いで何か変わるの かと葛藤があります。
日本は、プラスチック容器包装廃棄量は、世界で第2位。普段からプラスチックを使わない生活をすることが大切だと思いますが、そんなにすぐには変わることは難しい。
本当は私たちの世代で、変化しないといけないが、次世代の新しい価値観を持つ世代にも期待している。
プラスチックで過剰包装することは、全然、素敵でもなく、実は格好悪い・・と思えるような。私自身も海洋ゴミに関して、色んな活動、講演をしていますが、自分の影響力の小ささに自信を失うこともあります。
しかし、そんなときに「バタフライエフェクト」という言葉に出会いました。蝶の羽ばたきが遠いどこかで台風になる、 つまり最初は小さな行動でも結果として大きな影響を与えるということを意味しています。その言葉を知っ て、自分がしている活動自体は小さなものでも、それがはじまりとしてどこかで大きな影響を与えているかも しれないと思えるようになってまた前を向く勇気が持てました。
これからも、海の代弁者として
ー鍵井さんにとって写真を撮ることはどういうことなんでしょうか。
鍵井さん)
海の中の世界を見ることができる人はそこまで多くありません。私は自分の写真を通して、海の中にはこんな世界が広がっているのだということを、普段海が身近でない人にも知ってほしい。そんな水中世界の代弁者のような気持ちで写真を撮っています。
だからこそ美しい海の景色も撮りますし、震災後の海や海洋ごみの写真も撮ります。そんな中で健気に生き抜く生命があるように、写真の中に希望をうつしていたいです。
ー何か展望や挑戦してみたいことはありますか?
鍵井さん)
年齢を重ねることで、私の海中への視座も変化したと思います。若いときには気づかなかったことを今は、海中で感じられるようになったかもしれません。歳を取るのは好きじゃないけど、その変化はとても嬉しい(笑)。と同時に、海の生き物の写真を撮影して生きてきました。少しでも、彼らの立場になって物事を考えられる人間でいたい。私の写真が、少しでも未来の地球ため、環境保護の歯車の一つになれれば、それは私が生きる価値の大きなひとつかも知れません。私は、小さな存在ですが、変わらずに自分の写真に「希望」を乗せてお届けしたい。
水中世界の美しさを知ってほしい、そして、それを脅かす海洋問題について考えるきっかけになってほしい。鍵井さんは、その切実な思いを語ってくださいました。
「ひとつひとつは小さな活動かもしれないけれど、どこかで大きな影響を与えているかもしれない」
そんなバタフライエフェクトという言葉に込められた希望は、わたしたちの日々の小さな取り組みひとつひとつが、どこかでもしくは未来で影響を与えられるかもしれないという希望を、改めて感じさせてくださいました。
基金付きコラボアイテムで美しい海を守ろう
こちらの商品は、販売価格の一部が「 海基金 」として積み立てられる仕組みになっています。

みなさまのお買い物により集まった基金で、沖縄のサンゴ礁の再生を目的としたサンゴの植え付けや、ビーチクリーン活動、海洋環境学習、小笠原海洋センターにおけるアオウミガメの光害対策などを支援しています。
みなさまのお買い物が海を守る力となっていきます。 私たちと一緒に、海の未来を守る活動に参加してみませんか?
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