猫と人の健康長寿を目指す医学研究を支援する、AIM医学研究のチャリティーグッズのイラストを描いてくださっている、山内 庸資さん。
現代美術作家“エリザベス・ペイトン”に既成概念を覆され、愛猫“あずき”に生き方に影響を与えられたと語る、イラストレーターとしての歩みや猫との暮らしについてお伺いしました。
山内 庸資(やまうち ようすけ)
イラストレーター。神戸在住。書籍・雑誌・ロゴマーク・サイン・グッズ・パッケージなど幅広いジャンルでイラストレーションを手掛ける。近年は台湾・香港・韓国・タイの案件など、アジアを中心に海外でも活動中。@yamauchiyosuke
ーーAIM医学研究のチャリティーグッズの発売が今回で第3弾なのですが、今回も素敵なイラストを描いてくださってありがとうございます。
ーーキービジュアルではいつも猫が旗を掲げて、犬やうさぎ、人を描いてくださっていますが、山内さんがふだんから描くのが好きなモチーフがあったりしますか?
猫。猫ですね。いやー、本当に猫のことがめちゃくちゃ好きなんです。
ーーそうだったのですね、AIM医学研究のイラストをお願いしているので、それはとてもうれしいです。どんなところが好きですか?
やっぱり、マイペースなところですかね。
自分のペースを絶対乱さず、猫と人間としてお互いにちゃんと尊重し合えるところがすごくいいです。
僕がイラストレーターになる時期に、今も自宅で飼っている“あずき”に影響を受けたというか。
猫って気持ちよさそうに昼寝してるじゃないですか。ああいうのを見ていると「あくせく働くんじゃなくて、
こういう風に自分が寝たい時に寝てっていう、そういう働き方でいいやん」と、すごく思ったんです。
もちろん、それだけがイラストレーターになったきっかけではないのですが、猫みたいな生き方ができたらなーと。
ありがたいことに、たくさんお仕事をいただいているので猫のような生活はできていませんが、
フリーランスなので休憩したいときは自由にできるし、今でもやっぱり猫のように生きたいと思いますね。
“あずき”は今の働き方や、生き方に影響を与えてくれたすごい存在です。
ーーイラストレーターになったきっかけは何ですか?
イラストレーターになるまでは、現代美術の油絵作家でした。
エリザベス・ペイトンという好きな現代芸術家がいて、10年以上前ですが彼女の展覧会を見に行くためにアメリカへ行きました。
もちろん展示は素晴らしかったのですが、アメリカの公園の成り立ち方や、デザインやイラストの使われ方が日本と違っていて感銘を受けました。
美術館や公園が一般の市民に開かれていて、市民の人たちもコミットしやすい。イラストレーションのデザインに関しても日本と比べると街中に多くあって、より人に近い存在として使われていました。
そのとき「絵が風景や日常の一部になるんだ」と感じて、すごく素敵だなと思ったんです。そこからイラストレーターとしてやっていきたい思いました。
ーーイラストはどんな風に描かれていますか?
基本的には紙とペンですね。
100円均一にお気に入りのペンがあって、同じものをずっと使っていてストックもめちゃくちゃあります。
猫部さんの依頼は「こういう構図で描いてください」というイメージが割と決まっているのですが、キャラクター付けは僕の方でさせていただきました。
実はこのクリップは自宅で飼っている“あずき”がモチーフです。
油絵作家として0から1を生み出してきたので、それはそれで面白味はありますがこういったクライアントワークは始めに投げられたボールをイラストで返すので、やりがいがあるし面白いです。
例えば本のイラストだったら、著者・編集者・デザイナー・最終的に購入してくださる方みんなが「しあわせ」という言い方は大きすぎるかもしれませんが、うれしくなってくれることを意識しています。
ーーAIM医学研究について、どう思われていますか?
以前は猫を2匹飼っていていたんです。
先に亡くなってしまった子は割と病気持ちだったこともあったり、“あずき”もアレルギーの発症が原因であまりごはんを食べることができなくて、小柄なんです。
そんなこともあって、以前から信頼できるかかりつけ医さんにお世話になっています。
実はその獣医さんも猫みたいな人なんですが、妙に信頼できる感じがあって。自宅からはかなり遠いのですが、ずっと通っています。
猫って何かしら病気になりがちだと思うんです。
AIMの医学研究が進み、猫や人の病気が改善されることを期待しています。
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