未来の地球や動物のために、ハッピーでポジティブな支援をふだんの買い物から始めたい。動物の生き生きとした生態がわかり、生命の輝きにふれられると人気の旭山動物園は、長らく環境保全活動に取り組んでいます。今回、坂東統括園長を訪ね、その活動や今後の取り組みについて伺いました。
坂東 元(ばんどう げん)
旭山動物園統括園長。1961年北海道生まれ。酪農学園大学卒。獣医となり1986年より旭山動物園に勤務。飼育展示係として数々の施設デザインを担当。動物がもつ生態や能力を引き出すよう工夫した行動展示は旭山動物園を一躍有名にした。2024年より現職。
私たちがいま、世界の動物たちにできること
私たちは、自分たちの動物園だけではなく、もっと世界の動物に目を向けたいと思っています。野生動物の保護や環境問題に取り組むことで、私たちはさらに動物と対等な関係になれるはず。
そのひとつの取り組みが『ボルネオへの恩返しプロジェクト』。日本で暮らす私たちが恩恵を受けるパーム油の生産地ボルネオでは、原料となるアブラヤシ農園の開発のために熱帯雨林が伐採され、ゾウやオランウータンなどの野生生物が迫害されているのが現状です。
パーム油は、見えない必需品と言われていて「パーム油」と表記されているものは、ほぼ見ることがありません。でも、流通しているもので「植物油脂」と書いてあると、ほぼパーム油がミックスされていると考えていいぐらいです。
スナック菓子、カップ麺、チョコレートにもパーム油が使われています。せっけんや歯磨き粉、化粧品やシャンプーもそうです。使われていないものを探す方が難しいくらいです。
そういったことが原因で、ボルネオは利用できるところはほぼもうパーム油の生産地に置き換わってしまったのですが、地球規模で言うと人口はまだまだ増えていくから需要は上がっていくだろうと言われています。そうなるとどうしても面積を広げて、作りたくなる。
ただ、本来熱帯であったところが、油を採るためだけの単一のプランテーションに変わっていくわけだから、当然そこにいた生き物たちは住処を失っていきます。
そこでわれわれは、傷ついた動物などを保護し、保護区へ移動させる手伝いをしています。
ーーーさらに、動物病院などを設け、世界のモデルケースになる野生生物保護施設を目指したいと統括園長の展望は尽きません。商品販売価格の一部である「旭山動物園とボルネオの森恩返し基金」では、このような活動を応援することができます。
動物本来の行動を引き出せる動物園を維持するために
2つ目の取り組みは、『あさひやま“もっと夢”基金』。動物が自分の能力を発揮し、生態に沿った暮らしを送るには施設整備や改修が欠かせません。絶滅危機にある動物の繁殖、動物種の保存も園の重要な取り組みです。
ーーー統括園長のそんな熱い想いとともに、2つの活動を支援するフェリシモとの新たな「旭山動物園とボルネオの森恩返し基金」をつくりました。身近な買い物がだれかのしあわせにつながる。そんなハッピーの連鎖が始まっています。
旭山動物園の取り組みについてご紹介
連綿と繋いでいく命 国内初、ホッキョクグマの繁殖
繁殖がむずかしいホッキョクグマが、繁殖に成功したのは旭山動物園が国内初!
獣舎の設計、飼育担当者の努力など、園を挙げて繁殖と飼育に力を注いだ結果、新しい命の誕生に繋がりました。
北海道で暮らす動物を豊かな自然で飼育する
旭山動物園には地元の動物が暮らす「北海道産動物舎」があります。
展示施設は北海道の森に入って動物を観察するような雰囲気にこだわり、本質的で豊かな自然も実感できる仕組みです。
ペンギンが園内を散歩!ユニークな行動展示
動物が能力や感性を発揮できる「行動展示」を行う旭山動物園。
集団移動するキングペンギンの習性を利用し、冬の運動不足解消のために園内散歩を実施。
間近でペンギンが散歩する様子を楽しめます。
商品販売価格の一部である「旭山動物園とボルネオの森恩返し基金」では、このような旭山動物園の運営も支援しています。
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